笑った話・笑ったコピペ【腹筋崩壊】

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【200話】あるニートは賭けにでた。

22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 17:51:36.86 ID:Z/7dnsIV0

あるニートは賭けにでた。
自分の置かれた状況にうんざりした彼は、人生最後の賭けに出た。
彼は孤独だった。どうしようもなく孤独だった。
だから、せめて、一酸化炭素が部屋に充満するその前に
見知らぬ愛らしい女の子が「お兄ちゃん♪」って
玄関からお邪魔してくることに、生死を賭したのだ 。
しかし本当はわかっていた。女の子は出てこない事を。
次第に濃くなる一酸化炭素。意識が朦朧とし始めたそのときケイタイが鳴った。
メールが届いた。母からだった。
「件名:元気にしてる?
 本文:食事はちゃんと食べてる?風ひかないように気をつけてね。
     何かあったら連絡ちょうだいね。」

あるニートは賭けにでた。
自分の置かれた状況にうんざりした彼は、人生最後の賭けに出た。
自分の事を心配してくれる人がいる。
だから、せめて、その人を心配させない程度に生きてみようと
心に誓った。 もう一度だけ人並みに生きることに、生死を賭したのだ 。
しかし本当はわかっていた。自分には、それが、とてつもなく難しいことを。
しかし本当はわかっていた。自分には、それが、できる事を。
昔、塾の講師が言っていた。
「死ぬ気でやれば大抵の事はできる。死ぬくらいなら死ぬ気で生きろ」
俺は、玄関を開けて外に出た。

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